ハイヤーの営業は信頼が第一の世界です。
私が営業をする秘書課や総務の方々は、kmハイヤーを社長や役員の方に勧めて下さいますが、そこには社内での信用がかかっています。「kmなら良いドライバーを派遣してくれる」「不備もないだろう」。こうした期待が私にはかかっています。
嘘つきになっては絶対にいけません。
kmブランドの信頼を守るために、みなとみらい営業所の所長として日々出来る限りのことをやっています。
その一つが人材の採用と育成です。どんな適性をもった人を採用しているのか、ドライバーたちにどんな教育をしているのか。これらをお伝えすることで、みなとみらい営業所にはどのようなハイヤードライバーが揃っているのかご紹介したいと思います。
ハイヤードライバーは「自分で学ぶことが出来る人」である必要があります。例えば何かアドバイスをされた時に、内容をきちんと受け入れ、自分を変えていけかどうか。そういう人でないと日々成長していくことが出来ません。誰になんと言われても今まで自分はこうやってきたのだから、こうなんだという頑固者では難しい仕事です。何歳であっても学ぼうという意欲がある人であれば、どんどんお客さまと接し、実際に行動して学習することが出来ます。そういったことが自然に出来るドライバーがみなとみらい営業所には揃っています。
勤続年数が長いだけでベテランと呼ばれるハイヤードライバーはみなとみらい営業所にはいません。何となく毎日をおくり、慣れだけが積み重なったドライバーは真のベテランではないと思っています。ドライバー達には「1日3分でも良いので今日あった良いことや反省することを思い出しなさい」と指導しています。ただ乗務を単純に繰り返すのではなく、振り返りをしていれば次はこうしようという改善点が見えてくるはずです。「あそこのカーブはこのタイミングで曲がろう」「○ ○ さまはこういうことを仰っていたので次からは気を付けよう」「こういうサービスをしたら喜んで頂けたので続けていこう」など反省と改善を繰り返し、毎日進歩していくのが真のベテランです。
ハイヤーの仕事は半分以上が待機です。営業所でなら仲間どうしで会話したり休んだり出来ますが、出先では一人です。車内でスマートフォンを触るわけにはいきません。この待ちの状態が苦になる人はハイヤードライバー向きではありません。待機中は休息をとっても良いが、耳はしっかりたてていなさいと指導しています。周囲の気配をきちんと感じ取り、急なスケジュール変更にもすぐに対応できるのが、みなとみらい営業所のハイヤードライバーたちです。
お客さまが何か仰った時に「はい、分かりました」とすぐに気持ちよく言えるかどうか。素直な受け答えができるかどうかはハイヤードライバーとして重要な資質です。ドライバーは「知りません」「分かりません」という返答をすべきではありません。「すぐに確認致します」。この言葉がきちんと言えるように教えています。
ハイヤードライバーに求められる資質と教育をご紹介しましたが、これらはあくまでほんの一部です。状況に応じて求められる行動は千差万別なので全てを羅列することは出来ません。
ですから、教育する側はハイヤードライバーとして目指すべき方向性を教えています。本質を身に付ければ、どんな場面に直面しても適切な対応がとれるからです。
私は仕事を覚えるとは、仕事を演じることだと思っています。ハイヤードライバーとしてどんな役を演じなければならないのか。台本は渡しますが、当然アドリブも必要です。こう教わったから必ずこれをするというやり方では通用しません。臨機応変な行動がとれるように、ドライバーたちには方法論は自分で考えなさいと指導しています。
みなとみらい営業所は比較的小さい営業所なので、全体まで目が行き届きます。今後ドライバーは増えていくと思いますが、採用や教育の方針は変わりません。お客さまに最高のホスピタリティを発揮することを最優先に、今後もみなとみらい営業所では努力を続けてまいります。