高校卒業後、整備士の専門学校に通って国家資格を取得しました。2年制の学校だったので、二十歳ではじめての就職。ディーラーで、整備士としてのキャリアがスタートしました。7年働いて主任という役職をいただき、キャリアステップを踏み始めたところで転職を考え始めました。
おっしゃる通りで、高校在学中に運転免許を取得して、車を運転していました。「車に関する仕事」一択で始めた就職活動。満足なキャリアステップを踏み、順調だったと思います。ですが、ディーラーの仕事は平日固定給で、土・日は半強制的に出勤。7年経って、今後の人生設計を考える中で、もう少し融通の利く業界・職種に就くべきかもしれないと思い始めたんです。また、給料面でももう少し稼げる仕事に就きたくて・・・。結婚も視野に入れている身ですので、とにかくワークライフバランス重視で転職活動をしたいと思い立ちました。
もちろん、同じようにインセンティブの制度はありましたよ。しかし、やっぱり企業ごとに捉え方が違うようで。私が働いていた場所では、「一つの実績は、スタッフ全員の力で成し遂げたこと」。ですから、インセンティブが発生しても、個人がいただく報酬は高額を期待できる物ではありませんでした。もちろん、みんなで実績を作るという考え方も大切ですが、タクシードライバーの個人が働いた分だけ稼げる」という世界が私にとっては魅力的で・・・。
転職活動中は、まず「運転に関する仕事」「車に関する仕事」から探し始めて、トラックドライバーなどの仕事について知りました。その過程で、タクシードライバーの「隔日勤務」という形態や、まとまった休みを作れる仕組みに惹かれまして。自分のための時間を作れる環境、それでいて高収入。調べれば調べるほど、タクシー業界への興味関心が深まりました。実は、そのタクシー業界について知ったソースの多くが、kmタクシーのサイトだったんです(笑)。「こんなに多くの情報を掲載して業界について深掘りしている企業であれば、安心だろう!」と思って他社を見ずに決めてしまいました。結果、満足してます!
給料面では、整備士として働いていた当時より稼げています。自分一人ががんばっても、なかなか給料に繋がらない・・・そんな状況に苦しんでいたので、自分の働き方次第で高収入を目指せる世界には大満足です!
稼げる制度、ワークライフバランスはもちろんのこと、タクシードライバーという仕事自体も私に合っていると実感しています。1日10時間を超えて運転するのですが、仕事中すべて思考を巡らせる必要があります。お客さまのこと、道のこと、常に考え続ける仕事ですね。ですから、長時間の勤務もまったく苦じゃないんです。その上、お客さまから温かい言葉とフィードバックをいただけますから、やりがいも生まれます。実際に仕事を重ねる中で、「天職」であるという感覚が強くなっています。
中途入社で新たなスタートを切ったところですので、学びを重ねる日々ですね。住宅街の間の細い道、建物・ビル・飲食店は注意深くチェックしています。知らない道を進む中で学びが深まる過程は、なかなかたのしくて興味深いんです。仕事の中で学び、その学びを仕事に還元する。モチベーションを維持しながら働けています。
休みの日など、普段の生活の中での学びもあります。営業区域内を歩いて、新たな発見が得られるような行動を意識していますね。運転席からの景色だけでは、気付かない抜け道があるなど、徒歩ならではの発見がまた、面白いんですよ。
いい循環、といえば前職での学びを流用できている点も大きいですね。今の時代、整備士イコール機械と向き合う仕事という常識は覆されていて。整備士もお客さまの前に出て積極的にコミュニケーションを行い、営業を仕掛ける場面があるんです。こうした世界で戦い続けていたので、お客様と密にコミュニケーションを取ることは慣れていましたし、不安は少なかったですね。前職の経験が今の仕事に繋がるところは、中途入社メンバーならではの特権ですね!
時々お客さまから、地図に載っている名称とは異なる、いわゆる「通称」で目的地を指定されることがあるんです。その都度、道や坂、通り、建物の通称を記録するようにしていますね。それだけではなく、なぜそのような名前で呼ばれているのか、その背景まで調べるように徹底しています。建物であれば、どのような施設が入っている、どんな目的で利用される物か、詳細まで。細かいところまで知識を追求することで、思わぬところで役に立つ物なんです。後は、この目薬ですね!眼精疲労用と眠気覚まし2種類が必須。使い分けています。
まず、当たり前ですが車・機械を触るという作業はなくなりましたね。また、朝に出勤して、夜に帰ってくる、という一般的なスケジュールでの勤務だったので、夜の時間をゆっくり過ごすことができました。時間の使い方が変わりましたね。ただ、タクシードライバーの働き方が合っていないという意味ではなくて。どちらも一長一短あると思うんです。現在の隔日勤務の形態も、そんなに不便じゃないですよ。長期の休みを作りやすい仕組みは他業界ではなかなか実践できない物だと思います。
後は、同僚や先輩・後輩との関係・距離感が変わりました。整備士時代は、年齢層が作業場での会話の機会が多かったんです。タクシー業界は、多くが上司・部下という関係ではありませんので、会話のトーンが少し変わったかな。ただ、これもどちらが悪い、というわけではなく好みの問題だと思います(笑)。私はどちらの雰囲気も好きでしたね。
お給料の面、ワークライフバランスの面は満足しています。結婚を見据える中、魅力的だと思っているのは「タクシードライバーは長く働ける仕事」というポイント。家族ができることを思うと、これから先転職を何度も重ねるよりも一つの場所で安定して仕事を続けられる方が精神的にも安心ですね。これからも未来を見据えて、タクシードライバーとしてのキャリアを積んでいきたいと思います。