友人からの紹介がきっかけです。前職は工場のフォークリフト運転手をしており、当時トラック運転手への転職を検討していました。ですが、検討していた運送会社では保険が整備されていないため、入社までは踏み込めないでいました。そんな時に以前の職場の同僚で、現在も国際自動車(横浜)でタクシードライバーをしている知人と会う機会があったんです。
正直なところ、話を聞いた時はタクシードライバーにそこまで興味を持てませんでした。自宅近くに外観があまり綺麗ではない他社のタクシー会社があったので、タクシー全般に対するイメージが良くなかったんです。でも紹介してもらった手前一応見ておくかと、国際自動車(横浜)のホームページを見たところ考えが変わりました。
想像よりも遥かにしっかりとした会社だと思いました。調べてみると国際自動車は創業90年以上の歴史ある大手企業で、都内では大手タクシー4社の一つということでした。保険や福利厚生も整っていたので、説明会に参加することにしたんです。
想像していた以上に面接での応対が丁寧で驚きました。タクシー未経験者の疑問や不安を払しょくしてくれました。研修も1ヶ月以上あり安心ですし、改装したばかりの営業所はとても綺麗で快適です。信頼できる会社だと思えたので入社を決めました。
タクシードライバーに対するイメージがガラッと変わりましたね。入社して約8ヶ月が経ちますが、自分の仕事に対して自信がついてきました。
タクシードライバーは「ありがとう」という言葉を一日に何度もいただける仕事です。「助かりました」「ありがとう」などの感謝の言葉を聞くうちに、仕事の意義を感じ始め、タクシードライバーとしてお客さまの役にたっている実感が徐々に湧いてきたんです。
ちょっとした気遣いに対して感謝をいただけると嬉しいですね。以前、横浜で外国人のお客さまをお送りした時のことです。行き先は聞き取れたのですが、英語が苦手なので気の利いた会話ができるわけでもなく、沈黙のまま目的地までタクシーを走らせていました。
このままではお送りする以外に何もできずにまずい…と思ったので、目的地に到着してすぐに英会話フレーズを確認しました。以前、外国人のお客さま対応の研修でもらった資料を常に持ち歩いていたんです。料金や値段のやりとりなど業務的なフレーズや、「ご乗車いただきありがとうございます」といったあいさつを片言で話しました。恥ずかしながら本当にたどたどしかったと思うのですが、お客さまはすごく嬉しそうな笑顔でお礼の言葉をくださったんです。
たくさんありますよ。特に、先輩の添乗無しで初めて1人で営業した日はよく覚えています。赤ちゃんを連れたお母さまとおばあさまがお客さまでした。荷物をたくさん持っていらしたのでご降車の際に、手伝おうとしたんです。「悪いので良いですよ〜」と言われましたが、「ご迷惑でなければ、ぜひお手伝いさせてください」と荷物を運びました。すると、「運転手さんの名刺をいただけませんか?」と仰っていただけたんです。
「本当にありがとうございます」とこちらが恐縮するほど何度も感謝していただけました。「運転手さんの名刺ちゃんと貰っておいてね!」とおばあさまがお母さまに確認する声も聞こえてきて、胸があたたかくなりました。
実際に乗務を始めるまで、タクシードライバーがここまで感謝される仕事とは思っていませんでしたし、「ありがとう」という言葉がこれだけ嬉しいものかと自分でもびっくりです。私が所属する本社営業所周辺はご高齢のお客さまや障がいをもっているお客さまが多いので、自分にできることはなるべくしようと思って、「お手伝いしましょうか?」と率先してお声がけするようにしています。
うーん、そんな大層なものではないので照れますが、困っている方を見ると放っておけないですね。研修で車いすのたたみ方なども習ったので、お手伝いできる幅も広がり助かっています。
感謝の言葉を素直に喜べる点ですね。タクシードライバーは自分が行ったことに対して、お客さまからダイレクトにお礼をいただけます。転職前に経験したトラックの配送ドライバーやフォークリフトの運転では、お客さまと接する機会がなかったので私にとってはすごく新鮮なんです。やっぱり、嬉しいものですよ。
基本的なことですが、お客さまを安全かつ確実に目的地までお送りすることです。私は入社して以来、無事故無違反なのですが、それは前職のフォークリフト運転手としての経験があってこそなんです。倉庫では、曲がった先に人がいたり、障害物がある可能性を常に考えながら走っていたので、タクシードライバーとなった今でも左右確認などを徹底する癖が身についているんです。事故や違反があると仕事ができなくなってしまいますし、お客さまや会社にも迷惑がかかります。気を抜かないよう常に意識しています。
もう一つの目標は、一人ひとりのお客さまを大事にすることです。以前、横浜駅周辺を営業していると、私を手招きするお客さまと目があったんです。「国際自動車のタクシーが通りかかるのを待っていたんだよ!」と聞き、国際自動車(横浜)はお客さまから深い信頼を得ているのだと実感しました。誇らしい気持ちとともに、諸先輩方が積み上げてきた信頼を裏切れないという責任感が生まれたんです。まだまだ新人なので、まずは一人前になって、「素敵なタクシーに乗ってよかった」とお客さまに思っていただけるよう、精進していきます!