9年間、小学生を対象に国語の授業を受け持っていた塾講師の仕事をしていました。
しかしリーマンショック以降は、塾業界も不況の煽りを受けて、生徒数が大幅に減少しました。塾講師は時間帯講師が主流であり、いわばフリーターのようなもの。社会保険などの福利厚生も充実していませんでした。
年齢も43歳ということもあり、今後の人生を考えた際に不安があり、転職を検討しました。
この年から今から自分でできる仕事は何なのか?
塾講師以外の職歴のない40代を取ってくれるのか?
正直なところ、不安で一杯でした。
そんな中、インターネットで「タクシー 求人 横浜」で検索し、国際自動車(横浜)(横浜)と出会いました。
kmは元々知っていたこともあり、家の近所に他のタクシー会社もありましたが、当時はネットで情報が乗っていなかったので、国際自動車(横浜)(横浜)に応募しました。
タクシードライバーをやる上で、決め手はこうでした。
「横浜で働きたい。」
生まれ育ったのも横浜でした。塾講師の仕事も地元の横浜でしたし、仕事をする上で、通勤時間に時間をかけるのが嫌なんです。確かに東京に行けばもう少し稼げるかもしれません。しかし、それ以上に横浜で働きたいと私は思い決めました。
■エピソード1
東京から来られたお客さまをお乗せした時のこと。
「いやー、kmさんがいてくれてよかった!横浜にもkmさんいたんだね!」
■エピソード2
急な坂の下から上までをお乗せしたお客さま。
たった数百メートルかもしれませんが、特にお年寄りのお客さまにとってはこの坂を登り切るにはすごく体力を使います。
急な坂が多い横浜では、こういったことはよくあります。もちろん、短距離でも中長距離でも、困っているお客さまをお助けして、感謝されることには変わりはありません。
■エピソード3
中華街でお乗せしたお客さまの話です。
深夜にたまたま手が上がり、お伺いした目的地はここから10分くらいの所。乗車中にお客さまとお話ししていた所、急にお客さまからこんなことをおっしゃって頂きました。
「このままドライブにいこう。今日は何時まで?」と笑
そのまま1.5時間くらいドライブに。高速に乗って、金沢区方面を一周してお降り頂きました。色々考え事があったようで、「色々話せてスッキリした。」という言葉を頂けました。
前職の塾講師とタクシードライバーの仕事の大きな違いが一つあります。それは、自分の目の前にお客さまがいるという事です。
塾は実はお客さまが目の前にいないんです。
子どもは楽をしたがる。親御さんは厳しく教えてほしい。お子さんに授業をする訳ですが、親御さんもお客さまである。
しかし、親御さんと直接お話できる機会はほとんどありません。
タクシードライバーの良い所は、このお客さまのニーズを満たせればいい。
そして、喜んで頂けるのもダイレクトに返ってくる。
ありがとう!」「助かったよ!」「チップ置いてくね!」
こういったお言葉を直接頂けるのはこの仕事の醍醐味だと私は思います。
今後もお乗り頂くお客さまにご満足頂けるよう頑張っていきたいと思っています。